Japan Wire Art Jewelry Association

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2011-10-22 [ Sat ]
「仕事になる講習会を開催するには(3)」 の続きです。


最後に、このお話を書いてみようと思い立ったきっかけは・・・

価格を決める際に、多くの方が漠然とした「相場」「身近な人が決めている価格」
を基準に決めているのかなと感じたことでした。

今までは作品の販売価格や講習費について、皆様に「相場を教えて下さい」と質問をいただいても、「相場なんて無いんですよ」とお答えしてきました。
それは私が判らないわけではなく、お仕事でなさろうとしている方々に
誰かに教えられたものではなく、ご自身で考えていくことを実践していただきたかったからです。
ですが、そもそも自分でどう算出して良いのかが判らない方が多いのでは?
とも感じていましたが、この説明は数行で出来るものでもないかなと思いましたので
なかなか書ける機会がありませんでした。

また、もの作りの世界では
「販売は無理だけど講習くらいなら出来る」「講習をやれば仕事になる」
と思う方が少なくないのかな・・・とも。
そういう言葉を耳にした事が何度かありました。

確かに、販売には向かなくても講習には向いている材料や内容もありますし
実際問題、販売する事は販売する場があれば叶うというものでもありません。
だからといって、講習で「仕事としての収入を得る」という事は
販売と同じくらい、実は楽な事ではないと思っています。
販売と同様に、習ったから、資格を取ったからといって即仕事として出来るようになるものでもない のです。

これは「趣味を仕事に」と勧める場では、決して教えてくれない実態です。


販売価格でも講習でも、「人より安くしないと集客出来ない」 という言葉を時々耳にします。
もしそれが適正な労働賃金の設定で評価されず、奉仕金額でなければ需要が無いというのであれば、それはビジネスにならない商材という事 なのかもしれません。
そしてもし、同様のものを他の人が適正価格でも需要があり、自分には需要が無いと感じるのであれば、方法なのか場所なのかは判りませんが、何かがかみ合っていないのかもしれません。
実際にも、同じ時期、同じ商材で、Aの場所ではすごく需要があるのに、Bの場所ではいまひとつ・・・という講習経験があります。


それから、よく資格取得までの1年、2年が“長い”という言葉も聞きますが、
ただ1年が過ぎ去るのを待つ訳ではありませんよね。
その間に研鑽し、技術と知識を身につける為の1年、2年と考えれば長くはないでしょう。
そこを省略して短期間で資格を取ろうとすると、取得後も
これといった自信も、自分の売り(自分らしさ)も無いという事になり
その自信の無さを「安さ」でカバーしようとしてしまう方が多いような気がするのです。

それらを「練習だから」や「私は良心的なの」と自分をごまかしてはいけません。
練習だから、自信がないからと安い料金で始めてしまうのは
一般に「安い価格でも仕事になるんだ」という誤解を振り撒いているだけなのです。

一度安い価格で開催してしまえば、自信を持てたからといって簡単に値段を上げることは出来ません。
すると、いつまで経っても仕事といえる収入が得られないまま、
お小遣いが底をつき、黙って見てくれていたご主人にも反対され、止めるしかなくなるという事態が起こります。
潤沢な資金がある方でない限り、
収益が少なければ、将来の運転資金が必ず底をつきます
もしもあなたがボランティア価格で良い、自腹を切っても構わないというのであれば、
指先の訓練を必要とされている施設などで、本当のボランティア活動にするほうが良いかもしれません。


私の知る講師業の方々は、参加された方の作品が出来上がった時の笑顔を見るのが嬉しくて開催している方が多いと感じています。
そういう心優しい方ばかりだと思います。
だからこそ自分が受講する立場で参加しやすい金額を基準に考え、
自分の利益を度外視してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも活動が続けられられなくなれば、それも叶わなくなることも
これから講習活動を始めたいとお考えの方も含めて知っていただきたいと思いました。
 
 
もちろん、これが必ずしも正解というわけではないことはわかっています。
ですので、一つの参考としていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



 日本ワイヤーアートジュエリー協会 凛々花

P.S.
後日、「仕事になるワークショップ・体験講習」についても少し書いてみる予定です。
 
 
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2011-10-21 [ Fri ]
「仕事になる講習会を開催するには(2)」 の続きです。



 1.公民館
 2.レンタルスペース
 3.カフェやギャラリーの空き時間(空間)を利用した開催
 4.イベント会場
 --------------------
 5.催事会場
 6.カルチャースクール
 7.材料ショップ

 --------------------
 8.自宅



今度は5.6.の会場の場合に、判りやすいように数字を当てはめてみます。

4割~7割差し引かれると先に書きましたので
講師側の受け取り分が歩率6割の例と歩率3割の例を挙げておきます。
ちなみに一般的には5割~4割を受け取れる場合が一番多いのではないかと思います。
これらは材料費込みの場合もありますし、材料費は別の場合もあります。
材料費込みとなる場合は、仕入額に割り込まないように注意しなければなりません。

まず収益は「仕事になる講習会が出来るまで(2)」と同じ金額
2時間の目標収益7,000円で設定してみます。

歩率6割の「会場A」場合
設定した収益に交通費等の経費を加えた金額を歩率で割って算出します。
収益7,000円+経費1,000円=8,000円÷0.6=13,333円
 
「会場A」で受講料3,000円のレッスンを開催し、
7,000円の収益を得るためには
最低5人集める必要があるということになります。
  
数%~4割で運営を賄う企業側も、当然まとまった収益にならなければ運営が続けられなくなりますから、カルチャースクールによっては 最低5名は集めてください というような場所もあります。
言い換えれば「ノルマがある」ということかもしれません。
催事の場合は数字の目標金額(ノルマ)を提示される場合もあります。
その場合は、自分でその目標金額の達成が可能な講習費を算出しなければなりません。
漠然と「これくらいの金額ならみんなが喜んでくれるかなぁ・・・」という思いだけで決めてしまうと、大変なことになってしまいます。
講習でも販売でも同様ですが
そこが「趣味か仕事かの意識の違い」となってくるのかもしれません。
 
  
では次に歩率3割の「会場B」の場合。
収益7,000円+経費1,000円=8,000円÷0.3=26,667円
 
「会場B」で受講料3,000円のレッスンを開催し、
7,000円の収益を得るためには
最低9人集める必要があるということになります。
これは相当にハードルが高い です。

「会場B」で最少開講人数の5名で開催する事になってしまった場合
3,000円の講習費で得られる収益は3,500円にしかならない という事になります。
これでは収益があるとは言い難く、活動資金として貯めていく事は難しくなります。
この「会場B」では最低でも5,400円に設定する必要があります。
したがって3,000円の講習費では開催出来ない場所と判断できます。
講習費を上げるか、別の場所を探すという選択になります。
 
 
7.の会場の中には、上記の歩率制の他に 「時給制」の場合もあります。
ショップ側からの時給の支給となりますので、
ショップの集客目的、或いは取り扱っている材料やキットの販売が目的という場合が多いと思います。
受講されるお客様には材料(キット)代だけで受講いただける為、集客への期待は大きくなります。
ですが、講師の側は時給の支給です。
時給900円として、2時間あたりの収益は1,800円です
参加者がいなくてもいただける収入ではありますが、
忙しくても同じ金額という事になると、これはショップのアルバイト
講師のお仕事とは言えない気がします。


「仕事になる講習会を開催するには(4)」に続きます。


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2011-10-20 [ Thu ]
「仕事になる講習会を開催するには(1)」 の続きです。



 1.公民館
 2.レンタルスペース
 3.カフェやギャラリーの空き時間(空間)を利用した開催
 4.イベント会場

 --------------------
 5.催事会場
 6.カルチャースクール
 7.材料ショップ
 --------------------
 8.自宅


 
1.4.の会場の場合を、判りやすいように数字を当てはめてみます。
 
まず自分に必要な収益を設定します。
仕事になると本当は目標の年収や月収から算出していかなければなりませんが
ひとまず今回は、一回の講習会での目標収益のみで考えてみます。
講習会での収益は、材料(キット)代と会場費、交通費や運送費用等を差し引いた金額です。
 
ちなみに東京・神奈川の最低賃金は時給で約830円です。
 厚生労働省・地域別最低賃金の全国一覧

でもアルバイトやパートではないですし
最低賃金の為に時間やお金を掛けて準備や勉強をしたのかと思うとテンションが下がりますので、企業勤めのような福利厚生もない事も考え、最低でも時給3,000円からで設定します。

参考までに、英会話の個人レッスンの価格を調べてみました。
学生のアルバイトかベテラン講師かなど講師のランクによって金額も違うようですが
時給はだいたい3,000円~8,000円くらい です。
今どき、ヒーラーと呼ばれる方のリーディング料金でも3,000円/1hからのようです。
これらの価格が適正かどうかは私には判りませんが、
「専門の勉強をし、その道に長けた人材が得る収入」としては、
一つの目安にはなると思います。
もしも2時間の個人レッスンとすれば、設定は6,000円~16,000円
3時間の個人レッスンとすれば、設定は9,000円~24,000円ということになります。
  
8.自宅の個人レッスンであれば、この料金が1レッスンの目安になります。
 
 
   
ここからが講習費の決め方になります。
 
例は時給3,500円、2時間のレッスンで会場費2,000円/1hに設定しました。
設定した収益(時給×時間)に会場費(2,000円×時間)と交通費等の経費を加えます。
収益7,000円+会場費4,000円+経費1,000円=12,000円
 
会場費4,000円の場所で受講料3,000円のレッスンを開催し、
7,000円の収益を得るためには
最低4人集める必要がある
ということになります。
 
4名というと簡単に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、後に説明するカルチャースクールなどではどの分野でも
実際に最低催行人数に満たない為に非開講となるケースは少なくありません。
この最低催行人数が設定されるのは
会場側、講師側の赤字開催を防止する為なのです。
 
 
最近は複数で開催したり、助手をつけて開催する方も見かけるようになりました。
その場合、収益は講師人数で等分されるか、アルバイト料が発生します。
そうなると上記の例より参加者をたくさん集めるか
受講料を上げなければ採算が取れなくなります。
 
設定している7,000円という収益は、
ここではあくまで最低でも確保したい金額として提示しています。
仕事として捉えると、どちらかといえば少ない設定だと思います。
この金額は人によってさまざまだと思いますが、
講習人数が4人でも20人でも、同じ 時給分にしかならないお仕事の仕方 では、
疲れたり体を壊してしまうだけで、遣り甲斐を無くしてしまいますし、
いつまでたっても将来の活動資金として貯めていく事は出来ません。

「1人の人間(自分)の持てる時間と体力には限りがある」
という事をまず念頭においてください。 
 
 
 
「仕事になる講習会を開催するには(3)」に続きます。

 
 
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2011-10-19 [ Wed ]
講習会というものを始めてもうすぐ10年になります。
 
ビーズブームだった頃、友人からビーズの出張教室を開催して欲しいといわれたのが
私が講習会を始めたきっかけでした。
同時に作品を取り扱ってくださっていたお店でも依頼を受けて開催していました。
ほどなく地域のコミュニティでお願いされることになり
いきなり10名以上の方の講習会を受け持った時には本当に緊張しました。
ありがたい事に、そうして求められて開催することで続けられたように思います。
 
ですが、現在はビーズでも装身具でも
同じような地域で似たような講習会が開催されるようになり
講習会を始めてみたものの、集客に苦労しているという話をよく耳にします。
 
趣味で余暇を充実させたいというだけであれば
それほど苦労無く、講習会は始められる様な気がします。
たいていはお友達やご近所の方から集めて
材料費+αにお茶菓子をつけてサロン風にすると
ママ友さんやご近所のお友達、同じ趣味の方が集まってくれます。
そういうスタイルの講習会にも参加してみた事がありますが
美味しいお料理とお喋りは楽しいものです。
 
ただ飲食の時間をとると、作るものの内容よりは
(もちろん内容も良い場合もありますが)食事・雰囲気が重視されますので、
あまり 「もの作りの技術を本気で教える場」 という開催スタイルには合わないのではないかなと思います。
 
なので、そういう講習会のノウハウのお話は
別のコンサル系の皆様にお任せして・・・
私は、それ以外の 実質的な講習会 について考えていきます。
全て関東での開催の実例に基づいて書いています。
 
-------------------------------- 
 
最初に講習会開催の場所について考えてみます。




 1.公民館
 2.レンタルスペース
 3.カフェやギャラリーの空き時間(空間)を利用した開催
 4.イベント会場
 --------------------
 5.催事会場
 6.カルチャースクール
 7.材料ショップ
 --------------------
 8.自宅

 
他にもあるかもしれませんが、主な会場は上記のような場所になると思います。
 
 
 
このうち 1.2.3.4. には会場費用が掛かります。
会場費用は場所によっても変わりますが
1時間1,000円~2,500円くらいだと思いますので
前後の準備を含めて3時間~4時間として
1回の開催につき、安くて3,000円、場所によっては10,000円以上の会場費用が必ず掛かります。
1. は価格設定が低い場合が多いのですが、
営利目的がNGだったり、予約が定期では取れなかったりします。
  
5.6.7. は会場費用として支払うという事は少なく
歩率制 の場合が多くなります。
歩率とは1件につき何割かをマージンとして
主催者側・会場提供者・仲介業者等に支払います。
この歩率も場所によってさまざまですが、
おおよそ 4割~7割差し引かれます
7. については例外もありますので後の回で説明いたします。 
 
8. の自宅が一番安上がりな気もしますが、
広告宣伝にお金をかけずに開催を実現する事は難しい場合が多く、
宣伝活動は全て自分で行いますから、それを含めると、
趣味ではなく仕事として考えた場合、実は一番時間を割かれ苦労も多いのが、
8. であるといえます。
 
会場費用は高いなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
設備の清掃・備品の整備・水光熱費・広告宣伝の人件費・電話対応の人件費などを考えれば当然の金額になると思います。
経験からいえば、やはり安い会場の場合は人件費を必要とする部分が省かれますので、 8. の自宅の開催とほぼ変わらないだけ、自分の時間が割かれる割合が増えると考えた方が良いと思います。
 
 
「仕事になる講習会を開催するには(2)」に続きます。
 
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2011-10-01 [ Sat ]
あまりホームページ及びブログの更新が出来ず、関係者各位、当協会に興味を持って下さっている皆様には申し訳ありません。
協会としての主な活動については



「ミネラル・ザ・ワールド in YOKOHAMA 」
 ・公式ワークショップ開催
 ※ 2012年3月23日(金)~25日(日)開催決定

「ミネラルフェスタ in 横浜赤レンガ倉庫 」の協賛出展
 ・出展ブースの提供(有料・割引有り)
 ・ワークショップ開催(有料・割引有り)
 ・キット販売(協会認定教材)
 ・ツール販売
 ※ 2012年4月13日(金)~4月15日(日)開催決定
 ※ 2012年9月21日(金)~9月23日(日)開催予定

「日本ホビーショー」クリエイターゾーン出展
 ・ワークショップ開催

 ・キット販売(協会認定教材)
 ・ツール販売
 ・作品販売
 ※ 2012年4月26日(木)~28日(土)出展決定



以上が現段階で決定いたしております。

全て原則、協会員の認定講師(2012年より「認定インストラクター」に改定)と
講座修了者がワークショップ開催資格・出展資格を有します。

加えて今後は協会員の方には、協会での活動以外にも
催事出展依頼なども積極的にお願いしていく予定です。
企画会社より依頼されるお話からの展開になりますので
主に、凛々花との共同出展というスタイルが多いかと思いますが
催事の性格上

 ・期間中の対面接客販売が可能な方(1週間~10日位・休み可)
 ・展示販売可能な作品数を準備出来る方(最低平台1~2台分)
 ・作品の搬入・展示・搬出がご自身で出来る方(夜外出が可能な方)
 ・作品のクオリティ・素材の水準を保てる方
  (アーティスティックワイヤー・アクリル等は不可)
 ・独自の(オリジナル)デザイン展開・ブランディングが出来ている方
 ・百貨店及び駅ビル等の歩率販売に対応出来る価格(根付け)が出来る方

が対象となります。
私が講習会の為に不在となる時は、接客販売のお手伝いもお願いする形となりますが
アルバイトやお手伝いだけをお願いするというものではありません。
基本はご自身の出展という意識を持って、
ご自身の作品をご用意いただける方にお願いする予定でおります。

今後もさまざまなご案内に努めてまいります。

  ご案内:日本ワイヤーアートジュエリー協会 凛々花

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2011-10

プロフィール

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Author:atelierlamer
このブログを管理している、日本ワイヤーアートジュエリー協会理事長・LamerNです。
多くの方にワイヤーアートジュエリーの美しさや素晴らしさを知って頂けるように、様々な情報を発信していきたいと思います。

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